平成31年度

震災遺構・伝承館の見学

 午前中,「気仙沼市 東日本大震災遺構・伝承館」の見学に全校で行ってきました。施設自体は減免申請で無料なのですが,交通費が捻出出来ず,これまで行くことが叶いませんでしたが,今年度,ベルマーク財団からの助成をいただき実現することができました。
 
 6年生は当時4歳,1年生はまだ生まれていません。震災の記憶の風化が心配される中で,力を入れてきた防災教育も見直しの時期にきているように思います。震災のことは,ほぼ,覚えていないという子どもたちにとって,ここでの資料はどれも津波の力への驚きや自然に対する畏れとなるものだったと感じました。
 
 ガイドの熊谷さんからは,「震災を教訓として,津波への備えの大切さ,自助の大切さを伝えるために語り部をしているのです。」とお話いただきました。
 
 4階では冷凍倉庫がぶつかって壊れた校舎の壁を見学しました。外に出て改めて見ると,その高さに,津波の威力のすごさを感じました。
 
 移動中,6年生が自然に1年生のお世話をしている様子を見て,頼もしさを感じました。いろいろな方のお力添えで実現したこの学習が,子どもたちの防災意識を高め,ふるさと気仙沼を見つめ直す機会になれば,と考えています。